黄檗宗布教師会のブログ

重要文化材萬福寺法堂ほか四棟の修復

宗祖隠元禅師350年大遠忌事業の一つ、重要文化材萬福寺法堂ほか四棟の修復も、平成30年2月より始まり無事終了しています。

宗門ではコロナ禍に配慮し、今年一年をかけて関連法要並びに記念式典が予定されています。

その一つ重要文化材法堂の落慶法要がこの度、5月21日に煎茶道大会に合わせて、山内僧侶を中心に、工事関係者や家元各流派を招き厳粛に執行されました。

この日近藤博道猊下が上堂説法されました。

この他、大本山萬福寺では10月1日には記念授戒会、10月3日に350年開山忌・350年大遠忌記念式典が予定され(Live中継も予定)また、10月23日は伽藍堂等落慶法要が予定されています。

山内は今年は何かと行事が続きますが、この間も拝観は可能ですので秋の紅葉目前に黄檗山に御参りくださいませ。

異国情緒あふれる整備された山内でゆっくりと一時お過ごしください

「厳統大師」の追号

天皇陛下は2月25日、黄檗宗大本山萬福寺開祖・隠元禅師に「厳統大師」の追号を贈られました。

「大師」は天皇が徳のある僧に与える称号で、清和天皇が868年に天台宗の最澄らに贈ったのが始まりだそうです。

下賜(かし)された大師号の「厳統」は厳格で綿密な宗旨、脈々と引き継がれる宗統・伝統(宗燈・法燈)を意味するように思います。

今年、2022年4月3日は宗祖隠元禅師の350年の大遠忌を迎えます。

本山では、コロナ禍に配慮して、4月3日の祥当開山忌は山内のみの僧侶で厳修されます。

関連する遠忌事業は10月初旬の予定になっています。

宗祖の350年大遠忌にあたり、諸堂の修復もほぼ完成しており、

秋の紅葉の好時節、ぜひぜひ京都の宇治市の萬福寺に拝観くださいませ。